2024.08.23

戸籍の申請・交付がスマホでできる?!

政府は、行政手続きのデジタルトランスフォーメーョンを進め、相続手続きに必要な戸籍の電子交付を目指し検討しているとのことです(『日本経済新聞 2024年8月22日朝刊より』)。
この制度が実現すれば、被相続人の戸籍の申請から交付までが個人のパソコンやスマホで行えるようになるようです。

これまで、戸籍を取得するには、本籍地を管轄している市区町村の窓口に直接出向いて申請書を書いて申請するか、市区町村のホームページから申請書をダウンロードして郵送して申請するか、どちらかの方法しかありませんでした。
それでも1か所の自治体で必要なものがすべて取得できればよかったのですが、本籍地が変わる(転籍している)ケースもあり、そうすると申請先の自治体が増え、時間も手間もかかっていました。

2024年3月1日から「広域交付制度」がスタートし、1か所の市区町村窓口で被相続人の戸籍を取得できるようになっています。ですが、窓口に「行く」必要性は残っています(郵送請求できないからです)。また、兄弟・姉妹の戸籍の取得は広域交付制度の対象外となっており、すべての戸籍を取得できるわけではありません。
それでも、従来に比べれば負担が軽減されたと思います。

相続人の特定は、相続手続きにおいて絶対に欠かすことができない第一歩です。
必要な戸籍が過不足なく簡単に取得でき、相続人が速やかに確定できることは、手続きにかかる時間全体の短縮にもつながり、非常に歓迎すべきことです。
ただ、取得した戸籍で本当に必要なものが揃っているのか、相続人が正しく特定できているのかについては、専門家のチェックがあったほうが安心です。
戸籍取得や相続人に関する疑問などは、「相続・生前対策サポートしずおか」にお気軽にご相談ください。

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