「今」を把握する

「今」を把握する

生前対策と一口に言っても、ご自身が置かれている状況によって考えられる対策は様々ですし、優先順位も異なります。どんなことを希望して、そのためには何が必要なのかを考える前に、まずは現状を正確に把握することから始めましょう。
この記事では、生前対策を始めるにあたって、まず確認しておくとよい事項を説明します。

相続人を把握しましょう

誰が自分の相続人になるのか、正確に把握しましょう。
特にお子さんがいない場合、相続人は配偶者のほか、両親や祖父母になります。その方々がすでに他界していれば、兄弟姉妹が相続人となります。
養子や再婚の際の連れ子などについても誤解が多いです。詳しくは「相続人とは誰のことを指すのか? 相続人の順位やどこまでが範囲かがわかる基礎知識」の記事を参照してください。また、相続人を確認できるシートをこのサイトからダウンロードできます。ぜひお役立てください。

資産を把握しましょう

どのような資産があるのか、預貯金、不動産、株式、保険などに分けてまとめてみましょう。
可能であれば一覧表にするとよいと思います。特に、紙の通帳がないようなネット銀行・証券の情報は、ご自身に万が一のことがあった時に、ご家族の方が財産を調査する手間が省けるため、リストにまとめておきましょう。
大切なことは、「どこに何があるか、わかりやすくすること」です。

収入と支出を把握しましょう

新しい習い事を始めたり、旅行に出かけたり、健やかで充実したセカンドライフを送るにあたって、お金の問題は避けて通れません。
現在の収入とこれからの生活で予想される支出について確認しましょう。介護、医療、施設入所などの特別な支出についても考慮するとよいでしょう。

ご家族と話をしてみましょう

ご自身のセカンドライフをどのように過ごしたいか、もし介護が必要になったときご家族はどのように支援してくれるのか、不動産を引き継ぐ人やお墓を守ってくれる人の希望などについて、ご家族と話し合ってみましょう。ご自身の希望や考えとは異なっていることもあるかもしれませんが、感情的になったり結論を焦ったりせず、話し合ってみましょう。

まとめ ~エンディングノートのすすめ

以上、「今」を把握するために必要な事項をご紹介しました。
これらのことを整理してまとめるために、エンディングノートの活用をおすすめしています。このサイトからもダウンロードできますが、書店でもいろいろなタイプのエンディングノートが販売されています。書くことで気づきが生まれ、振り返って見直すこともできます。

人生100年時代、充実した毎日を送れるよう、ぜひお元気なうちから準備を進めてはいかがでしょうか。

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